「死ぬかもしれないんだよ?」
「オレは死ぬ覚悟だって出来てる。でなきゃお前を守ることなんて出来ないし黒羽(あいつら)と闘うことなんて出来ねぇよ」
悠太は真剣な瞳で奏を見る
「……」
「水城…?」
「え…あ、いや…。さすが夕紀さんの息子だなって」
「え…?」
「なんでもないよ。ありがとう篠原くん」
「……!お、おぅ」
――――――……
奏と悠太は話を終えると華澄たちのところへ戻る
奏がドアを開けると華澄が無言のまま腕を組み仁王立ちして二人の前に立っていた
「……」
これはまずいパターンだな、と奏は思っていた
「か…華澄ちゃん?」
「……」
悠太も何かを察したのかそっと声を掛けると華澄はニコッと無言で微笑む
二人は華澄から黒いオーラが見えるような気がしていた
そして華澄の説教が始まる
「今までどこに行ってたのよ!会議からまっすぐ戻ってくると思いきや途中で寄り道!?奏、あんたなに考えてんのよ!仮にも特別総指揮官だっていう自覚があるの?」
黒いオーラと同時にゴゴゴッと効果音でも聞こえてきそうな勢いで二人に説教していく華澄であった


