本当は翔くんに
聞きたいことはたくさんあった。


だけど、
私には聞く勇気なんてなくて
どんどん時間だけが
過ぎていった。


でもやっぱり
沈黙という空間は嫌いだった。

意を決して
声をかけようと思ったとき
面会時間終了のアナウンスが
響き渡った。