先生に退院を聞かされた時は 特に感情を出さなかったが 正直、とても嬉しい。 この閉鎖された空間から 解放されるとなると やっぱり心が弾んだ。 藍羅のことで一杯だった頭も 今だけは退院のことのほうが 大きくなっていた。