理「せ、制裁…。
杏里に…愛理に、何したんですか…?」



春「あぁ、足を奪っただけだ。
って言ってもゆっくりなら歩ける程度で、だ。

大池組の専属闇医者は優秀だからな。
薬の性質や量、全て完璧だった。


組長は今までで喜んでいたな。」




蒼「っ……てっめぇ!!」



蒼太が胸倉を掴み殴りかかろうとしたが、そうする前に殴られた。
暴走族が組にかなう訳がない…その現実を突き付けられた。



春「俺はお前らの先代であるが、今は大池組の一員。
過去より今の方が大切だ。



…だから簡単に潰す事だってできんだぞ?」





あまりの殺気に身体が少し震えている5人。





春「お前らは愛梨さんを助けに大池組に乗り込んで死ぬか、
愛梨さんを忘れて今まで通り暮らすか…



好きに選べ。
まぁ乗り込んできたときは俺直々に…殺(や)ってやるよ。
もちろん族もろとも、な。」





それだけ言うと立ち去って行った。

"命"を簡単には捨てられない。
助けたいという気持ちはもちろんある……が、それ以上に死ぬことに対して恐怖しかない。






どうしようもできない事に対し、彼らはその場で泣き崩れた…。






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