そんな彼らの近くに春波佑真は近寄った。
黒い笑みを浮かべながら…。
春「真実を教えてやろうと思ってな。
愛梨さんと俺について…。」
伊「愛梨…?」
春「あぁ、お前らは知らなかったな。
森里杏里っていうのは偽名。
本名は北里愛梨…
……れっきとした大池組のお姫様だ。
と、これは知ってるようだったから大した情報ではないな。
それで俺は大池組組長である晋さんの右腕だ。」
その言葉と同時に全員が息をのんだ。
身近にいるなんて…
しかも信じていた先代が愛梨の逃げてきた所のトップ付近の人…
想像を絶する事実に言葉がでない様子である。
春「真実、っていう程そんなに話はないけど…まぁ簡潔に言うと、お前らはもう二度と愛理さんには会えない。」
蒼「っ…俺たちは守ると決めたんです。
そう簡単には諦めません。
大池組に交渉を…」
春「して何になる?
愛梨さんを開放するとでも?
んなわけねぇだろ。
組長は愛梨さんをこよなく愛している。
二度と自分の元から離れないように制裁までした。
…交渉なんかでどうこうできるわけがねぇ。
第一、餓鬼にどうこうできる問題じゃねぇんだよ。」
そこで全員が"制裁"と言う言葉に反応した。
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