その頃、紳隗達は未だに愛梨を探していた。
風「いねぇ…くそっ!!
…どこにいんだよ。」
理「…ここじゃないのかもしんねぇな。」
広い公園の中、どれだけ探しても一向に見つかる気配がない。
時間は刻々と過ぎていく中で見つからないことに対し、不安が増強していく。
その中でひとりだけあることに気づいた人がいた。
伊「なぁ、どうしてこの公園だってなんだんだっけ?」
風「佑真さんがアドバイスくれて、それでここになったんだよ。」
伊「…おかしくないか?
俺たちは確かに佑真さんに助けを求めた。
でも蒼太と風雅は確か"杏里が出て行った"事と"事情があって追われてる"事しか伝えてなかったはずだ。」
幸「それが何なんだよ。」
蒼「……っ!!
そういう事かっ…。
俺たちは杏里がどういう状況で出て行ったか…それを佑真さんに伝えていない。
その中でどうして佑真さんは"手ぶら"や"歩き"である事を知っていたのか…。
っ…倉庫に戻るぞ!!」
全員が春波佑真のことに気づき、急いで倉庫へ戻った。
……が、すでにいなかった。
その代り一枚の紙切れが落ちており、さっきまで探していた公園とは違う、聞いたことのない小さな公園の住所が書かれていた。
そして……
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