籠のトリ





警戒しているとドア越しに声が聞こえてきた。




?「お連れしました。」



晋「入れ。」



誰が来たのか・・・
そしてなぜか聞き覚えのある声・・・

誰・・・?
答えが出るわけでもなく、入ってきた人の顔を見た。




「・・・え・・・・・・?
な、んで・・・?」



入ってきたのは二人、うち一人は白衣を着た人。
そしてもう一人は・・・









「せ、んせい・・・?」





春波先生だった。
みんなが尊敬して、信頼していた、あの春波佑真先生・・・?




春「もう始めますか?」



晋「あぁ。
・・・だがその前にお前の事説明してやれ。

ククッ・・・混乱してるぞ?」



春「わかりました。

杏里さん・・・いえ、愛梨さん。
私は組長の右腕をしております、春波佑真と申します。
以後、お見知りおきを。」



・・・頭がついていかない。
初めてあったときの寒気・・・あれは正しかったの・・・?









私は始めから監視されていた・・・?




「そんな・・・さ、最初から・・・・・・?」



春「私は一年程前からあの学校で働いてます。
ある情報が欲しかったんです。

ようやく手に入れ、辞めようと思ったときに逃げたあなたがやってきた・・・という事です。

要は自分から捕まりに来た、という事になりますね。」



私から・・・逃げたはずなのに、捕まりに行った・・・・・・。



晋「そういうことだ。
まぁ例え違うところへ行ったとしてもすぐ見つけたがな。」



何も言葉がでない。
逃げれてたと思っていた。
そして見つかったからゲームを仕掛けられたのだと・・・。



でもそれは違った。
ずっと監視されていて、いつでも連れ戻せる状態だったんだ・・・。




晋「さぁ、話は終わりだ。


・・・・・・抑えろ。」



その言葉と同時に先生に体を抑えつけられ、身動き一つ出来ない状態となった。




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