組に着いてすぐに、ある部屋へと連れて行かれた。
「な…なにこれ……。」
晋「気に入ったか?
愛梨がいなくなってから部屋を改良したんだ。」
窓がなくなっており、壁は一面真白。
部屋の中に2つドアがあり、それぞれトイレとお風呂が設置されている・・・らしい。
そしてなにより一番驚いたのが…
部屋の出入り口となる扉が番号を打ち込むタイプのロック式の鍵であった。
取っ手は廊下側にしかなく、まだ鍵はかけられていないが鎖と南京錠が目に入った。
晋「俺とあいつ以外、この部屋に入ることはできない。
まぁ誰とも会わす気はねぇけどな。
でも安心しろ。
俺は仕事以外はこの部屋にいるつもりだからな。」
何に対して安心していいのかわからない…。
こんな部屋にずっといるなんて…気が狂いそう。
晋「飯は持ってくるし、そこに冷蔵庫もあるから飲み物に困ることもねぇ。
これからの生活が楽しみだろ?
危険なんて全くねぇ世界で生活できんだ。
嬉しいだろ?」
そう言って私の腕をつかみ、中へ入った。
晋「お前には俺がいればそれでいい。
外へ出てわかったろ?
俺しかお前を守れる奴はいねぇ。」
「・・・はい。」
私の返事に気をよくしたのか満足げな顔をする。
すると何かを思い出したようで、どこかへ電話をかけた。
晋「・・・今の電話、気になるか?」
「は、はい・・・。」
晋「まだ、仕置きができてねぇなと思ってさ。
勝手にここから出て行ったんだ。
・・・二度と、そうさせないようにする必要があるだろ?」
「え・・・・・・?」
にやっとした顔で言ってくる晋さんに対し、ぞわっと寒気がした。
嫌な予感しかしない。
怖い・・・怖いっ・・・・・・。
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