彼らに出会えて楽しい日々を過ごすことが出来た。
楽しい学校生活…久々の学校は本当に楽しかった。
色々あったけど、嫌な思いもしたけど、それに勝るくらい楽しいこともあった。
優しい仲間たち…こんな私を仲間として受け入れてくれた。
大池組の姫と知りながらも最後まで守ると、安心しろと言ってくれた彼ら…。
今までの生活からは想像もできないような温かい人たちばかりと出会うことが出来た。
たくさん良くしてもらっておいて、巻き込んでしまってごめんなさい。
謝っても謝りきれないくらい私は最低な事をしていた。
結局戻るのなら、あんなにみんなを傷つける前にもっと早く戻ればよかったな…。
「……大池組に、晋さんの元に帰りたいです。」
晋「ククッ…あぁ、俺の元へ帰ってこい。
二度と手放しはしないぞ。」
晋さんが優しく抱きしめてくる。
…これでいい、ここが私の居場所なのだから。
晋「外はどうだった?
楽しかったか?」
「…はい。」
晋「でも、お前を守れるのは俺だけだと自覚できただろう。
お前は俺の物、俺だけの物だ。
安心しろ。
二度と外へ出す気はない。
俺のそばで一生を過ごすことになるさ。」
「…はい。」
晋「帰るぞ。
とっておきのプレゼントも用意してある。
…楽しみにしておけ。」
晋さんに腰をひかれながら、公園の入り口に止まってある車に乗った。
二度と会うことのないだろう彼らを思いながら車の窓から外を見ていた…。
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