春「大丈夫…じゃなさそうだな。」
伊「佑真さん…。」
先代の春波佑真の登場に全員が一度落ち着きを取り戻した。
蒼「杏里がここを出て行ったんです。
それでどこにいるかわからないんです。
あいつ、事情があって今追われてるんです。
だから一刻も早く見つけねぇとっ…。」
風「佑真さんも一緒に探してくれませんかっ!?
先代に頼むのもおかしいですが…でも、本当に緊急事態なんです!!」
杏里が行きそうな場所を全員で考え始める。
もちろん春波佑真も一緒に・・・。
そして数分たち、思いついたように口を開いた。
春「公園とかはどうだ?
手ぶらでいけるとこってその辺くらいしかねぇだろ。
しかも歩きなら遠くへはいけないだろうし、まだこの辺にいるんじゃねぇか?」
蒼「公園…この辺で一番近い所はどこだ?」
伊「ちょっと待ってくれ……出た。
ここから20分くらい歩いたところにある緑公園。」
幸「あの公園…広いよな。
杏里がそんな目立つようなところにいるとは考えられないが…。」
違う公園を探そうとした時、春波佑真が口をはさんだ。
春「金もなく手ぶらで、歩きの女の子が行けるところなんて限られてるだろ。
目立つ目立たないにしろ、出て行ったあとこれからどうするかとか考えないとどうしようもねぇしな。」
蒼「…よし、行くぞ。
下も何人か連れて行く。
残った奴らには万が一杏里が帰ってきたときに連絡してもらおう。」
風「おっけー。
下に伝えとくわ。」
伊「佑真さん、ありがとうございました。」
春「あぁ。」
そして幹部と下数人が慌てて倉庫から出て行った。
誰もいなくなった幹部室に1人残された春波佑真…
春「さぁて、見つかるのかな…。」
ぼそっとつぶやいてから倉庫から出て行った。
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