杏里(愛梨)が倉庫から出て行ってから2時間が経過した。
蒼太達はひと段落ついたのか、倉庫へ戻ってきた。
理「異常はなかったか?」
下っ端「はい、倉庫内では何も起きていないです。」
幸「ありがとう。
…早く上行こうぜ。
杏里が1人で待ってんだからさ。」
自然と早足になる5人、しかし……
「「「……え?」」」
そこには誰もいなかった。
幸「ど、どこいったんだよ!?
まさか…あいつらが!?」
風「そんなわけがない!!
異常はなかったと言っていた…侵入してきてたら気づくだろ!!」
伊「俺のせいだ…。
俺が…恩を仇で返すとか言ってたあいつに返事してやれなかったせいで…。」
理「お前っ…何なんだよそれ!!」
伊「中途半端に返事なんて返せなかった…。
俺だったら慰めの言葉なんて嫌だし、なんて言っていいかわかんなくて…。
それで自分を責めて…それで出て行ったんだ。
俺のせいだっ…。」
その場でうずくまる伊織の背中を蒼太がポンポンと叩く。
蒼「今更言っても遅いだろ。
だったら今できることをやればいい。
連れて帰ってきて、自分の思ってることを伝えろよ。」
伊「蒼太……。」
蒼「とりあえず、探すぞ。」
杏里探しに取り掛かろうとした時、倉庫に1人の人が訪れた。
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