籠のトリ






1時間ほど歩いた先に公園があった。
小さな公園で子供たちは一人もいない。



私はブランコに乗り、小さく動かしていた。




「あーあ……私って本当になんで生きてるのかな。
皆に迷惑しかかけてなくってさ。

……本当、生きてる価値なしだよね。」







私には涙を流す資格はない。
それを分かっているはずなのに、涙が頬をつたう。


みんなを傷つけてしかない私には泣く資格などないっ…なのに涙が止まらない。









「ははっ…




…一体何の涙なんだよ…。
泣く資格なんかないのに…どうして涙が出てくるのよ…。」














声を押し殺しながらしばらく私は一人ぼっちの公園で涙を流した。






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