籠のトリ







「…私は大丈夫だから、みんなの所へ行って?
私なんかより、みんなの所へ…。」




伊「…すまない。」



「謝ることじゃないよ。
むしろ、私が謝らないといけないね…みんなに。


本当にごめんね。」



伊「俺たちが覚悟して決めたことだ。
お前だけが悪いわけじゃない。

…それじゃ、行くわ。
なにかあれば下にいる奴らに声かけてくれ。」



「わかった。
気を付けてね。」



伊織は部屋から出て行った。
1人残されていたが、皆の事が気になっていたのはわかっていたから…。



私は部屋に戻り、皆への感謝の言葉を紙に書いた。
そして……









「ありがとう、そして






…さようなら。」






誰にも見つからないよう裏口を使い、倉庫から出て行った。







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