それから病院へ搬送される人が次々でてきた。
一時間に一人のペースで搬送されている。
・・・しかも意識がはっきりしていない。
伊「っ・・・ついにここまで動き出したか。
あのままじゃ終わらないとは思っていたが…くそっ!!」
1人…また1人と搬送されたと連絡がくるたびに、どうしていいのか本当にわからなくなる。
私がここにいることでみんなが病院へ運ばれている…。
私は本当にここにいていいのだろうか…。
「みんなっ……。」
いや、いていい訳がない。
私がいなくなればそれで済むんだから…。
「…ごめんなさい。
私のせいだ…私がここにいるから……。
みんなによくしてもらっていたのに、恩を仇で返すようなことして…最低だよね。」
伊「……。」
私の発言に対し、何の返答もない伊織。
それは肯定を意味しているものであった。
事実、私はみんなに迷惑をかけて生死をさまよわせるところまで追い込んでしまっている。
……みんなを犠牲にしてまで私はここへはいられない。
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