籠のトリ






倉庫内が騒がしくなった。
何が起こったのか、私には全く分からない状態だ。




「ねぇ、何があったの・・・?」



理「え・・・あ、あぁ別になんでもねぇよ!」



「・・・嘘。
何かあったんでしょ?」



蒼「心配するな。
・・・少し出てくるが、伊織が残るから安心しろ。」



「ちょっと待ってよ!!」





結局誰も私の問いかけに答えてくれず、伊織だけが幹部室に残った。

・・・絶対何かあったんだ。
それも私に隠さなければならないようなことが・・・。




「・・・伊織、教えて?」



伊「まだ正確な情報が入ってない。
だから言えない。」



「正確じゃなくてもいいから!!
私に関することなんでしょ!?
だったら教えてよっ・・・。」



縋るような気持ちで頼み込む。
すると伊織ははぁー・・・とため息をついた。




伊「正確な情報はまだない。」



「うん。」



伊「・・・聞いて後悔するのは杏里だぞ。」



「うん。」



伊「・・・それでも聞きたい?」



「聞きたい。」




だって私が知らないといけないことだから・・・。
私のせいなら、ちゃんと聞かないといけない。





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