幸「えっと・・・佑真さんがどうして杏梨に?」



春「森里さんは綿あめ好きですよね?」



「え、好きです・・・けど・・・。」



というより、甘いものが好きだ。
綿あめは屋台ではお祭りにも行ったことがないので食べたことないが、あの人が袋詰めで買ってきたことがあり、ふわふわしてて甘いものの中でも上位につくくらい好きになった。


でも・・・



「どうしてそれを・・・。」



春「どうしてって・・・女性って基本的に甘いもの好きでしょ?
私の慕っている人の恋人も綿あめは特に好きで・・・。

森里さんはその方に雰囲気というか、似ているのでもしかしたら・・・と思いましてね。」



「え・・・。」



春「私が慕っている人・・・今その女性に溺愛中なんです。」



「そ、そうなんですか・・・。」



春「はい。
一緒に暮らしてるんですけどね、寝るときも抱きしめながら寝ているらしいんです。」




・・・寝るときも。
ということは私ではないな。
私は今彼のところから脱走中であり、一緒に暮らしてなんていない。
まさかあの人と関わりがあるのかと思ったけど、今の話だと別の人達のはなしだし・・・。



「そのお二人はらぶらぶなんですね。」



春「らぶらぶ・・・というよりは一方的な想いかもしれないですね。」



「ふふっ・・・先生が慕っている人は一途なんですね。」



春「そうですね。
あ、ではそろそろ失礼しますね。」



伊「佑真さん、また倉庫に顔出しに来て下さいね。」



風「下っ端達も楽しみにしてますんで!」



春「わかった。
また時間ある時にでも顔出しに行く。」



蒼「お願いします。」



・・・初めて会ったときの寒気というか、嫌な予感的なのは気のせいだったみたい。


とりあえず、一安心。