籠のトリ





学校に通い始めて早二週間が経過した。
そんな中、変わったことは・・・




「・・・また入ってる。」



毎朝、机の中に紙が入っているということだ。
ただの紙じゃなく悪口が書かれている紙だ。

幸太郎達にばれないように隠してトイレで読んだりしている。
でも"ブス死ね"とか"近寄んない"など、私が人気者の彼らと仲がいいことに嫉妬している女子達の子供みたいな悪口なので、気にしていない。



こんなことを彼らに言う必要もないだろう。




そんなことを考えていると風雅達に声をかけられた。



風「三週間後くらいに文化祭あるんだぜー。
んで、その次の週に体育祭。
行事盛り沢山のときに転入できてよかったな!」



幸「たしかにな!
文化祭の出し物は今日決めるらしいし、杏里もなんか意見だせよ」



「え、意見って言われても・・・」



幸「俺的には無難に喫茶店とかかな。」



「喫茶店・・・面白そう。
私もやってみたいな。」



風「は?
そこは屋台とかだろ。
たこ焼きとか焼きそばとかさ。」



「・・・屋台も楽しそう。
私、お祭りとか全然行ったことないし・・・。」



そう言うと少しだけ2人も暗くなった。
あ・・・私、せっかく楽しい話してたのに・・・・・・。



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