次の日、幸太郎がウィッグとダテ眼鏡を買ってきてくれた。
ダークブラウンでボブのウィッグに黒縁眼鏡だ。


ウィッグなんてかぶった事のない私は、かなり苦戦しながらも無事つけることが出来た。
鏡を見るとがらっと見た目が変わっていて、もしかしてばれないんじゃないかと思ったくらい別人になっていた。




幸「うん、似合うな。」



理「うわー、一気に変わったな。
まぁそれなら簡単には見つかんねぇだろ。」



「ありがとう。」



伊「それじゃぁとりあえず、その格好で買い物にでも行くか?」



「…行きたい。」




今まで外へ満足に出れなかった分、今楽しみたい。



それからみんなで買い物に行った。
銀行へ行ってお金をおろしてから生活に必要な下着とか服とかを買っていった。
これからの生活に胸を弾ませながら、そして不安も抱えながら必需品を購入していった。









倉庫へ戻ってから蒼太に明日から学校だ、と言われた。
制服や鞄、靴までも全てそろえてある状態で渡されたことに対して、お金を払うと言ったが受け入れてもらえなかった。




「…本当にありがとう。」



蒼「別に大したことねぇよ。」






その日は学校へ久々に通えるという楽しみにワクワクしながら眠りについた。






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