籠のトリ





蒼「俺らの学校の校長、俺の従兄弟だから安心しろ。
それに学力の心配もない。


……馬鹿学校だからな。」



伊「そうそう。
俺らめんどくてそこの学校にしたんだよね。
蒼太の従兄弟が校長だし、便利だし。」



「…行ってもいいの?」



蒼「あぁ。
…まぁ変装はしたほうがいいと思うけどな。」




ちなみに今の私は黒髪でロングストレート。
手入れをいつもしてもらっていたからか、さらさらで綺麗な方だと思う。
目はパッチリ二重で自分で言うのもなんだけど…平凡な顔つきではない。




幸「確かに。
明日買ってきてやるよ。
ウィッグとダテメでいいよな?」



「あ…お願いします。」



幸「了解。
んで変装したら今度は一緒に買い物にでも行くか。」




やばい……変装とか楽しみかも…。
ってそんな暢気な事は言ってられないよね。
いつ見つかるかわからないんだし…。




このまま二度と見つからないと良いな……。
っていうか逃げ回る生活がなくなることを祈ろう…。




「…もし、迷惑だったらいつでも追い出して。
相手が相手だし…その時はすぐにみんなの前からいなくなるから。」



理「ばーか。
俺らはそう簡単に投げ出したりしねぇって。

安心してここで生活しとけよ。」



「ふふっ…。
ここの人達は優しすぎだね。


お言葉に甘えさせてもらうね。」





新しい生活…





どれだけの時間かごの外にいれるのか。
……わからないけど今を楽しむ事を優先しよう。





.