次の日……全国に情報がまわった。
"大池組の姫、逃走"
もちろんこれはすぐに彼らの耳にも入った。
今は無理矢理起こされて幹部室にいる。
幸「あのさ…今朝から大池組の姫が逃走したとかいう情報が流れてるんだけど……お前じゃないよな?」
風「写真は載せてなかったからわかんないんだけど…どうなんだ?」
まさかこんなに早く動き出すなんて考えてなかった…。
なんかもうどうすればいいのかわかんない…。
「そうだよ。
でも姫じゃない…私はただの人形よ。
親に売られてあの人の人形になった。」
蒼「お前はどうしたい?」
「は……?」
蒼「だから、お前はどうしたいんだ?」
…意味わかんない。
普通つきだすでしょ?
蒼「俺らはお前を匿うと約束した。
…ここで寝泊りを許可したって事はそういう意味だ。
杏里がここにいたいんならいればいい。
好きにしろ。」
訳がわかんない…。
なんで昨日会ったばっかの奴の為に危険を承知でそんなことを言えるの…?
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