それは玲がココに残る事を決めた次の日の話。




『今日から一番隊で一緒に仕事をこなしてもらう事にしますね。』

ニッコリと告げる禮の笑顔は、否定を受け付けないと書いてあるかの様。

『げ・・・』

『螢!?げって何だし!?』

『慣れ慣れしいなお前・・・。』

螢が呆れたように玲を見下す。

『あ、そうだ。あんた!』

バコッ

『禮様だボケ!!』

『イッテェ!!気安く触ってんじゃねーよスケベ!!』

『たいして触れてねーよ!触れたくもねーわ!!』

『触れたいと思ってたら怖いわ!!』

クルンと禮に顔を向ける玲。

『んで、あんたさ!!放送でよくも言ってくれたね!!』

『何か言いましたっけ?』










『私は














女だ!!』



三人の驚きの声が部屋の中に響いたのだった。








「まさか女とはねぇ。世も末だ。」

ふいに八城が小さく声を漏らす。

「んだとコノヤロウ。」

聞こえていたらしく反撃の声。

「可愛いのは・・・・背だけかな。」

「よぉし。覚悟は出来てるんだろうな。喧嘩売って逃げ切れると思うなよ?」



やはり喧嘩になるこの二人。

帰ってきた螢に怒鳴られるのはそれから数分後の事。