なんで俺と霧島が仲良くなれないわけ!?

大和の声だ!

駅の前の狭い通りに

大和が一人で立っていた。

前髪をヘアピンで留めて、

真っ黒いスウェット姿。

黒髪が暗闇に溶け込んで、

ただでさえ細い大和は、

より一層ひょろっと痩せて見えた。

「あはは、ったくー…。絡まれてる女の子を助けて巻き込まれちゃうなんて、京ちゃんらしいね。」

「生徒会長の本能が働いた。」