出発ギリギリで駆け込んだ電車。

俺が座った席の正面に居たのは…。

「あっ、霧島!」

霧島零(きりしまれい)。

高校に入って初めての隣の席がこいつだった。

長い黒髪で、整った顔立ち。

すらっと細くて、クール系のメイク。

とても高校生に見えない超美人で…。

そんな霧島が隣の席になり、大喜びしていた俺は

一年後また同じクラスになり…

「なんで朝からあんたの顔見なきゃいけないわけ?まじ無いわー」

なぜかめちゃくちゃ嫌われていた…。