「バイクは?」
「バイクは捜査員が取りに行って今、下の駐輪場にある
ほら鍵だ」
工藤は鍵を私の前に落とした
「苦労掛けた」
私は鍵を握った
「そんな事気にすんな」
「…」
「後、さ‥」
工藤は歯切れが悪そうに口を開いた
「何だ」
工藤は突然、立ち上がって私の前に正座をした
「‥何事」
正直驚いた
「すまん!!」
工藤は頭を深々と下げ土下座をした
「何が?」
「髪を切って!!
本当に申し訳無い!!」
髪?
あ‥
工藤に切られたんだった
忘れてた
私は切られた所を触った
中途半端の長さになっていた
でもそんなに目立たない
それにあまり気にしていない
その事を工藤に言ったら
「いや!俺が気にする!!」
とか言った