「すまん
実は俺、お前の両親を憎んでいた
理由はしょうもないから話さないがな」
「だから私を雇ったのか」
「それも少しはあったが
お前はどれ程までにこの闇に耐えられるかみたくてな
そしたらお前は俺が思う以上に闇へ入り込んだ
まさか世界一の殺し屋の中に入るとは思わなかった
最初、俺はお前を勝手に放って置いたが何故かお前を放って置けなくなった
そう、お前をこの闇から抜け出そうと考えた
だから今回でやめようと思った
だが、あの北川が両親の事を話してしまった
お前を何も背負わず抜けさそうと思ったのにな」
「工藤」
「ん?」
「遅い
もう手遅れだ」
「普通の女にしたかった
恋も友情も仕事も‥」
工藤は私の隣に座った
「前科は一生取れない」
「…」
「本当に主は糞だな」
「お前の事になると俺は糞になるんだよ」
「意味が解らぬな」
私は笑った

