「よぉ」
山本を乗せた車は去っていった
「城田は親父さんの運転手になったんじゃないか?」
「今日だけ貸してくれたんだ」
「そうか」
「あぁ、それで話とは何だ?」
「此処じゃ話も出来ないから静かな場所に移動しよう」
「なら車を呼ぼう」
山本は携帯を出そうとした
俺はその手を阻止した
「歩いて行こうじゃないか」
「何でだよ
車の方が早いじゃねぇか」
「まあ良いじゃねぇか
今日だけだからさ」
山本は渋々という感じで携帯を出すのを辞めた
「‥解った」
「行くか」
「何処に行くんだ?」
「付いてこれば解る」
俺は路地裏に入り最近廃棄になった工場へ向かった

