ピンポーンという音が店内に響いた
「飲み物、食後にする?」
「うん」
「じゃあ食後にしようか」
店員が来たので僕は注文をした
「パスタ2つとオムライス1つとハンバーグ1つ、それから食後にウーロン茶と紅茶とブラックコーヒーを1つずつお願いします」
「かしこまりました
少々、お待ち下さい
飲み物は食後にお持ちします」
店員はそう言い下がっていった
「雅也、凄いね」
「何で?」
「この年でコーヒーが飲めるって凄いよ
しかもブラックだよ」
「本当に大人っぽいよね」
「うん、あたしコーヒー飲めないよ」
「そうかな?
普通だと思うよ?」
「普通じゃないよ!」
椎名は全否定した
僕は色んな年齢の人に変装をするので特に大人が多い
なので飲み物はコーヒーを飲まなければならなかった
大人がジュースを飲んでいたら変に思われるからだ
それのせいか僕は自然でコーヒーを好むようになった
ジュースよりコーヒーだった
僕達は椎名の「そろそろ出ようか?」という言葉でファミレスを出た

