「俺が誰だと知ってて売ったのか?!」
俺は声がした方へ視線を向けた
「若に手ぇ出すとは良い度胸してんなぁあ」
「は?
知らねぇよ其処、邪魔なんだよ退けよ」
バキッ
ドンッ
「キャッ!」
殴られた男が俺の方へぶつかってきたので俺は必然的に横の細川にぶつかった
倒れそうになる細川を間一髪で支えた
「大丈夫?美津子さん」
「ありがとうカズ〜」
俺はぶつかってきた男を見た
「おぉ、わりぃな
コイツ等がいきなり殴りやがるから」
「あ?」
男は口が切れて血が流れているのを腕で拭いながら言った
「邪魔」
俺はその男を一発、殴った
男は地面に倒れた
そんなに強くやったつもりは無いんだけど