「なーんだ君も結構、のり気だったんだねー」
ガチャッ
ドサッ
男は部屋に入った瞬間、私を押し倒した
そのおかげで髪を留めていたピンが皮膚に擦れ痛かった
思わず顔をしかめた
「俺が先なー」
「チッ
しょうがねぇな
早くしろよ」
「解ってるよ
あれ?
今更、怖くなっちゃった?
あんなに強気だったのにね」
この男は何を勘違いしているのだろうか
「大丈夫、優しくするよ」
私はすかさず上に跨っている男の脇腹に膝を曲げて蹴を入れた
「ぐはッ!」
男はベッドから落ちてうずくまっている
意識はあるようだ
まあ、そんなに強く蹴って無いからな
私はピンを外した
赤い髪が流れた

