「私は主の全部を奪う
世が主の屍を欲しているぞ」
ガチャリッ
私は懐から拳銃を取り出しそれを水谷に向けた
「!?し、いか‥?」
私は変装を解いた
サラサラの赤い髪が流れ落ちる
「?!ぁ‥誰だ?!」
「流石、大人」
「何?!お前は誰だ?!
椎香は‥」
「私は赤、殺し屋
主を殺す為に近付いた
岸椎香は実在しない
私が作り出した者だ」
「実在しな、い‥?
俺は誰を愛していたんだ!」
水谷は絶望な顔をしてずるずると座り込んだ
床に涙と鼻水が垂れ流しになっている
『愛を失った者は無惨な哀れな姿になる』
クドーが言っていたのを思い出した
哀れな姿になるなら愛を育まなきゃ良い
「水谷藍都
死にさらせ」
ピュンッ
水谷藍都は緋色の血液を身に纏い愛を失った哀れな屍になった
私は屍に背を向け部屋を去った

