「こんな広いんだ」

「いやいやいや、これでも少し狭いぐらいですよ?」

案内された部屋は、9畳ぐらいあるだろうか。フローリングの立派な部屋だ。
実家の家が借家であり、しかも6人家族であるためか考えられない部屋の広さだ

自分にはもったいない。


しかもひとり部屋。

すごいVIP待遇である。

「ある程度荷物とか出しちゃってくださいね?もうすぐ帰ってくると思うんで。」

「わかった、ありがとう」

ニコニコしながら香奈ちゃんは出て行った。