ベルを鳴らし聞こえる声に耳を傾けると門を開けてくれた。

また少し歩いてドアを開く。

迎え出たのは、沢山のメイドさんではなくて家政婦さんとその娘だ。

「あなたが、原田棗(はらだなつめ)さんですか?」

「はい、お世話になります。」

「私、この家の家政婦をしております園田です。こっちが娘の香奈です。」

「原田さん、私にも勉強教えてくださいね!私、友希愛と同い年なんです!」

ちょっと控えめの園田さんには似てない香奈ちゃんは、俺の部屋になる場所を教えてくれた。