あなたといるだけで

「あのさ、毎日毎日うるさいんだけど。
いいかげんにしてくれん?」


その一言で、しんとなった。


「ちょ!その言い方はないんじゃない?」

一人の女子が郁斗先輩とやらに言った。

「ちょっと、やめときなって!」

隣でその女子を止めている人。

「あたしは、その子に賛成。そんな言い方はないんじゃない?」

と、郁斗先輩とやらに言った人に賛成した人。


次々に女子から、反感や挑発がとんできた。

私は、郁斗先輩とやらに興味はないから、
後ろで一人、静かに、この風景を見ていた。

するとー


「ねぇ。君も俺に興味があるの?」

と郁斗先輩とやらに言われた。

「えっ?」

意味が分からなかった。
だって、後ろに静かにしてる人にだよ?

頭の中が真っ白になった。

「だってさ、絶対俺の気をひこうとしてるでしょ。
後ろにいるからって、俺がひいきするわけないじゃん。」

「え。そうだったの?だからいつも後ろに居たんだ。」

「違うよ。私は・・・」

「違くない。・・・あんた、ウチらを
捨てたの?」

違うのに。私は決してあなた達を捨ててなんかいない。

「だから違うって!」

「じゃ、どうして後ろにいるの?」


「それは・・・」


なんで誰も信じてくれないの?

私は、こいつなんて好きじゃない。

「ねぇ、悪い所だけど俺次移動教室だから、通して。」


それだけ言ったら、郁斗先輩とやらは
どこかに行ってしまった。