翔さんの笑顔を見ていたいと思う。


翔さんに触れて、キスして、求めて。


「……そろそろ寝るかな」


やばい。そろそろ思考がまずいことになっている。


携帯の着信が鳴る。なつからのメールだった。


……ケイゴくんと一緒にいるんじゃないの?


あの後すぐに別れたとか?


それとも翔さんの家でやれないからやる気が失せたとか?


『一週間後、翔さんと四人で飲みに行こう! うちらの奢り♪』


……どんな風の拭き回しだよ。


まあ、会えるんならそれでいい。


話して笑い合えれば、今のあたしは満足なんだ。


あたしは『いいよ』と返信した。


でも、わかってるんだ。


本当はそれ以上も望んでいる。


それだけじゃ本当は物足りない。


翔さんの気持ちは抜きにしたっていい。


なんだかんだで、あたしは翔さんに求められたいのだ。