忘れないよ、きっと






近くで拾ったタクシーにのり、病院へと向かう。


信号でとまるたび、苛々してしまう。





「ありがとうございましたっ!」


あたしは運転手さんにお礼を言い、病院の中へと入る。





「西山夕姫の..


「あ!莉子、こっち!」


あたしはまりやについていく。





【西山夕姫】


そう書かれた部屋を開ける。



するとベッドの周りに家族がいた。

夕姫の彼氏もいた。



「ゆうきっ!」



あたしは夕姫に駆け寄る。



「ゆうきーーー....ぃいいー..」



「夕姫はね、幸せだったわよ。今でも幸せだと思うわ。―――――ッグス」


夕姫ママが泣きながら声をかけてくれる。




傷だらけの夕姫は、包帯が巻かれていて、顔がまともに見えない。


「約束したじゃない!一緒に遊君のプレゼント買いにいくって!すっぽかさないでよ....」




あたしはそれだけ言い残し、病室から出た。


ドアを閉めると、そこで支えがなくなったかのように腰が抜けてしまった。



「うわぁ~ん...夕姫のバカ!.....バカバカ....バカァ..」







もう自分でも訳分かんなくなっていた。