「…こっち来いよ」




昼休み、大抵俺と榎波は一緒に飯を食う。


といっても俺が屋上に拉致ってるだけだけど。





「…わ、ちょっと」




アイツの腰に腕を回して引き寄せる。




ちょっと恥ずかしそうに榎波が俯く。




口元には昼飯の飯粒がついていて、俺はその唇に噛みつきたい衝動に襲われる。





「…飯ついてる」





でも、ダメだ。




これ以上近づいたら俺は爆死する。そんな気がする。