曇りのち友情、時々恋



「いいえ!! あたしやります!!!」

来田くんが少し驚いた顔。

下を向いていたクラスのみんなの視線も一気にあたしに集まった。

「ほん…と…??」

気弱な来田くんになった。

これは、学代としてじゃなくて友だちとして聞いてくれてるんだろう。

「うん。 あたしやるよ!!」

あたしは満面の笑みで答えてみた。

「さっきはきっと、あたしただ自分がこんな大きなこと任されてできる自信がなかったから逃げてただけだと思うの。 本当はあたしだってやればできるもん。 なのに逃げてばっかりでバカみたいだよ!! だから、あたしやるよ!!」

うん、これがいい。

あたしの最高の答えだ。

そう、あたしはできるんだ!!

やればできるんだ!!!


後悔はしたくない!!

やれることは全部やって見せる!!!!

あたしの大好きな鬼ピースだってやれることは全部やる。

きっとこういうの、ヒーローじゃん??


「・・・どう、かな??」

「おぉぉ…。おおおっ…!!! おおおおおおっっ!!!」

「えっ? 先生…??」

見ると先生の目から大粒の涙がこぼれ落ちてきていた。

「こ゛ういうの゛いいな゛ぁ…!! な゛ぁっ!! ぐすんっ!! 青春だよな゛!! いいな゛ぁ若いっていうの゛わぁっ!!!」

「ふっ、なによ…先生…。 なんで泣くのよ…。」

もう、最高。

あたしも泣けてきたわ。

「あは、ははは…!!!」

「「「「「「あははははっっ!!!」」」」」」