曇りのち友情、時々恋




うっ・・・・

この空気は何なのよ・・・


あたしら二人に何してほしいのよ!!

何を求めてるのよ!!!


そーゆー感じで困っていたらあたしの斜め前に座っているクラスの学級代表、 来田 颯太 (らいでん そうた)が音ひとつたてず立ち上がった。





「みんな、今は授業だよ。 野桜さんと上杉君が困ってるじゃないか。」


まぁ!! 救世主!!!


「きっとこの二人には何もないよ。 ね? そうでしょ、野桜さん。」


「あっ… うん。」

斜め前だから振り向いた顔が近くにあってびっくりした。


でも、
えー??

何この人、超良い人!!!

感激!!!


「先生も、そういう話は休み時間などにしませんか? 面白いことはいいことですけど、もうすぐみんな受験なんです。」


「あら… ごめんなさい、そんな風に言ってくれる子がいると先生も助かる!! ありがとね!!  はい!! じゃあみんな!! 授業に戻りましょうか!! ごめんねぇ!!」


ほっ・・・。


結局みんなが何を求めてたのかはわかんないけど、一安心ねー。


後でお礼言いにいこっ♪



―――――――――――――――――。