無愛想なキミが大好きです!


結局、体育祭は俺たちのクラスが総合優勝で終わった。


「隆太ーこれからどっか行かね?」


みんなが喜んでる中、健志が声をかけてきた。


「忘れ物取りに教室戻らなきゃいけないし、また今度な」


「分かった、じゃあまたな」


そして、教室に戻った。


体育祭後の校舎はガランとしていた。


「……?」


教室に着くと誰か机に座っていた。


誰だよ。


もう生徒はほとんど帰ったはず。


そう思いながらその誰かの席にに近づく。


そして誰かが分かった俺は驚いた。


「遠野……?」