無愛想なキミが大好きです!


「なにが起こって……」


相手の頭には帽子はなく。


「なんで遠野さんが……」


あたしの手にしっかりと握られていた。


「あたしが取ったからに決まってるでしょ?」


相手は口をぽかんと開けてる。


「どう?負けた気分は」


信じられないというような顔をしている相手にそう言う。


「……っ」


だから言ったじゃん。


あたしは負けないって。


本気出したんだもん、負けるはずない。