そう思って近づいたのに…… 「遠野さん、秋山くんが見てるよ?」 相手の大将の子の言葉に、目線を逸らしてしまう。 「えっ?どこ「もらった!」 はっ……え? 「秋山くんなんて嘘だから」 笑顔でそういう相手の子。 ってことは…… 「帽子、もらっちゃった♪」 自分で確かめるように、頭を触ってみる。 「ない……」