「隆太くん!」


「おかえり。……琴」


ずっとずっと会いたかった。


「ただいま!」


すぐに抱きついた。


「……抱きつくのはやめろ」


そう言いながらも、しっかりと抱きしめ返してくれる。


このぬくもりに、ずっと包んでほしかった。


「やっと会えたんだもん!夢の中で何度も願ったしっ」


「……妄想もキモいからやめて」


真顔で引いている隆太くん。


「隆太くん酷い!」