無愛想なキミが大好きです！

『ごめんって』


「じゃあ……」


“ピンポーン”


おめでとうくらい言ってよ、と言おうとしたとき、家のチャイムがなった。


誰だろうこんなときに。


『出たら？』


「いいや、隆太くんとの時間の方が大切だし」


用事があったら、また来るでしょ。


『大切なことかもしれないだろ？俺なら大丈夫だから』


「じゃあ行ってくる」


隆太くんの言ってることも、もっともだ。


すごく重要なことかもしれない。


そう思って玄関を開けた。