無愛想なキミが大好きです!


は、速い……!


まるで風が吹いてるように。


あっという間に次のランナーにバトンを渡す。


「星野くん、速かったね……」


「健志は中学から速かったからね」


ん?健志……?


「あ、別に恋愛とかじゃないから」


なにも言ってないのに、ばっさり言い切る佳奈美。


「なーんだ」


ちょっと残念。


だって佳奈美から恋愛の話聞いたことないし。