「ふーん、そっか」 えっと…… それだけですか? 美味しいとは言ってくれたけど。 「なに?」 黙り込むあたしに、隆太くんは聞いた。 「そのなんというか……」 もうちょっと褒めてくれても。 なんて言えるわけもなく、黙ってしまうあたし。 「なにもないなら、弁当の続き食う」 そう言って、お弁当を再び食べ始める隆太くん。 ……やっぱり、クールなところは変わらないようです。