それを聞いて、少し引き下がる女子達。 それでも、まだ諦めまいと隆太くんに近寄る女子達。 そこで、隆太くんがとどめをさしたんだ。 「つーことで、いらない」 そう言い放って、あたしを連れて教室を出た。 「隆太くん……っ」 連れてこられたのは、旧校舎の図書室。 なんでも1年のときに、あたしから逃れるために使ってたらしい。 それはそれでとても複雑なんだけど。 「弁当、あるんだろ?」 少しひんやりした床に座るなり、そう聞いてきた隆太くん。 「えっ?」