もちろん、返事はない。 ですよね、隆太くんはいつでもクールだもんね…… そう思って、隆太くんの席を見る。 ん?あれなに? 「秋山くん、これ食べて?」 「あたしのも~」 隆太くんはたくさんの女子に囲まれてた。 その女子たちの手には、可愛いナプキンで包まれたお弁当や可愛くラッピングされたお菓子。 それを見て、あたしの体は勝手に動いていた。 「隆太くんはあたしのだもん!」 「……あ、琴」 あたしに気付いたのか、隆太くんが顔を上げる。 「隆太くんはあたしのお弁当食べるの!」