「あっ……ごめんね!」 佳奈美が健志くんに言ってくれたけど…… あたしの傷は治りません。 「りゅーうーたーくーんー……」 「そんな元気なくさなくっても」 佳奈美が、はぁと溜息をつく。 だけど、あたしにとっては一大事だったんだもん。 神様に何度も何度もお願いしたのに。 「休み時間行けばいいでしょ?」 「うん……」 「とりあえず、がんばろ?」