もう一度鏡を見る。 胸より少し上くらいの長さの髪は、ゆるく巻いてあって。 隆太くん、可愛いって言ってくれるかな? 「琴葉、そろそろ時間じゃないのか?」 「うん!いってきまーす」 パパとママに見送ってもらって、隆太くんの待つ公園へ向かう。 家からそんなに遠くないけど、隆太くんを待たせるのは悪いから少し急いだ。 次第にみえてくる公園。 ……そしてあたしの大好きな人。