「服が決まらないのか?」


「どれがいいかなーって」


自分で考えてるんだけど、なかなか決まらない。


部屋に散乱している服を見ていると。


「琴葉、ちょっとこっちきてごらん」


「……?」


不思議に思いながらも、パパの方を向く。


「パパが一緒に考えてあげるよ」


「本当に!?」


こう見えて実はパパ、ファッション関係の仕事をしてたんだ。


今も、昔の友人の紹介で色々お仕事できるようになったの。